『ユートピア』アン・ガヒョン

インディ・アニフェスト2018学生部門1映画祭トークより
2018年9月15日(土)
登壇者:『ユートピア』アン・ガヒョン
司会:イ・ジョンフン(『星が輝く夜に』監督、花コリ2018大阪ゲスト)

Youtopia.jpg
『ユートピア / YOUTOPIA』
アン・ガヒョン 안가현 / 2017 / 04:39 / 2D
家族を守りたかった娘と、娘を守りたかった父親。二人は彼らを苦しめる世界から離れ、彼らだけのユートピアへと旅立つ。

Director’s note
父親の娘への愛憎と、彼らを取り巻く社会。こうした葛藤に対して、自分なりの答えを出してみたかった。


Q1:パステルトーンなど、色が美しかったです。父親が娘を守るために描く線がフェンスのようでもあり、束縛や心の重荷のようにも思えました。娘がボールを下に置いた時、底が思ったより深くなくて娘が自由になることができなかったようにも見えました。正確な意図が聞きたいです。

A:以前から家族、父親に対する愛情が深く、その愛情を書きたかったのですが、4年生になって、女性や子供という弱者に関心が高くなり、父親の愛を以前と同じ目線で見ることが難しくなりました。だから、父親は社会を保守する既成世代に設定し、父親が悪い意図があって誤った世界を保守しているわけはないだろうけれど、自分も知らない間に、ねじれた世界で傍観者、反逆者として行使していた内容を込めてみたかったです。人が悪いというよりは、社会が悪いという考え。そしてボールではなくリンゴだったけれど、これを食べることによって、家族が解体され、社会を超えていく?そういったものはすべて解体され、初めの純粋だった関係を保ちたいという意味で、『ユートピア』というタイトルをつけました。

Q2:ウサギが悪役的な理由は?

A:いじめられる主体が女性、子供だから。外国では、ウサギが児童性暴行の加害者の画像に設定されることがよくあります。娘が受ける苦痛が必ずしもそれだけではないけれど、社会的から加わる性的苦痛も一部でしょう。前の質問者の方がボールと表現された、それはリンゴだったけど、それはまたウサギが食べるものということでリンゴを象徴として選びました。

180918cl_16hp.jpg
アン・ガヒョン監督と授与者のヨン・サンホ監督(『新感線ファイナル・エクスプレス』他)

今回の音楽サウンド賞に選ばれた作品は、限られたフレームの中の演出を音楽や効果音を使用して巧妙に演出した作品です。この作品の音楽は、清潔な画面の演出と歩幅を合わせながらも、観客の感情を最大値まで引き上げることを達成しました。これにより、新しい形式美のアニメ―ション作品が誕生しました。

『ユートピア』は花コリ2019韓国短編プログラム2で上映。
関連記事
スポンサーサイト