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「楽園」チョン・ミニョン、キム・ギョンジン監督インタビュー

ストップモーション「楽園」
チョン・ミニョン監督、キム・ギョンジン監督インタビュー
by花コリスタッフ

東京国際アニメフェア2013を見に、東京に遊びに来ていた『楽園』のチョン・ミニョン監督とキム・ギョンジン監督に都内でお会いし、いろいろと聞いてきました。

チョン・ミニョン監督、キム・ギョンジン監督は花コリ2013名古屋ゲストなので、5月にまた名古屋に行きます。名古屋会場ではスペシャルトークイベント&ワークショップがあるので、そこで直接監督から制作についてのお話を聞けますが、ちょっと予習ということで^^

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「楽園/낙원/Paradise」
(2012/17:47/Puppet,Clay,2D Computer,3D Computer)
渇き切った大地、そこにあるのは干からびた草の根と錆びついた缶詰のカンだけだ。
その場所で長い間生き延びている、一匹のペンギンがいる。


花コリスタッフ(以下花コリ):日本にはよく来られるそうですが。
チョン・ミニョン(以下チョン):はい、東京国際アニメフェアをよく見に行きます。
花コリ:東京国際アニメフェアで、監督の作品が何度か入賞していますよね。今年の東京国際アニメフェアの印象は?

・「The Way / 길」(2003)東京国際アニメフェア2004学生部門優秀賞受賞
・「Say my name」(2002)東京国際アニメフェア2003学生部門優秀賞

チョン:今回は22日のビジネスデーを見てきましたが、以前に比べて規模が小さくなったような気がします。クリエーターズワールドという、若手のクリエーターがブースを出しているところがあったんですが、面白かったです。

花コリ:今回上映する作品『楽園』について、制作のきっかけは?作品を見ると環境について関心があるようですが。
チョン:環境問題について描こうと思ったわけではなかったんですが、基本的に動物が好きで、南極とか北極にいるような動物が…。山登りに行った時、クジラみたいな岩があったんです。それを見て、乾いた砂漠に巨大なクジラが岩のようにいるようなイメージが、強くて良いなぁと思って…。実は主役のペンギンは後から考えました。最初はラクダとか(笑)。
キム・ギョンジン(以下キム):ほら、線路のカラスのことも…。
チョン:ああ、話すと長くなるんだけれど;以前日本に遊びに行った時、線路にハトが死んでいたんです。その傍にカラスがいて、同じ鳥だから、仲間として一緒にいるのかなと思って見ていたら、そのハトをカラスが食べ始めたのが衝撃的で…。
『楽園』の中でペンギンも、そのカラスと同じようにクジラを、ともすると食べることができたわけで。
昔、一緒に海にいたクジラの仲間として最終的にペンギンが出てきたんですが。砂漠と化した動物が生きるために、耐え抜いて、また生きて行くというのを表したくて…。

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インディ・アニフェスト2012で展示されていたもの

花コリ:制作にはどれくらいの期間がかかったんですか?スタッフはどれくらい?
チョン:2年前から企画していて、実質1年。撮影に7ヶ月。スタッフはメインが僕とキム・ギョンジン氏、人形や背景を作るスタッフが1,2名、合成作業を2人、だいたい6人位で。背景の遠い所は合成です。
ドーム状の家を作り、半円にして2つに分かれるようにして。
花コリ:インディ・アニフェスト2012で、家のセットを展示していましたよね?
チョン:ああ、あれは展示用に新しく作ったものです。本物は2倍の大きさです。

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インディ・アニフェスト2012で展示されていたもの


花コリ:スタジオを引っ越されたようで?
チョン:前は弘大(ホンデ)にいたんですが、今は坡州(パジュ)に移りました。
キム:前はスタジオと自宅が離れていたんだけれども、今は一緒になっています。
花コリ:パジュはデザイン的な建物がたくさんありますよね。私も韓国のスタジオにいた時、自動車のCFを撮影する際に、パジュに行って撮影したことがあります。
(パジュはソウルよりバスで1時間ほどに位置する京畿道にあり、出版都市として1998年から開発された。デザイン的な建物が多く、ロケ地としても多く使われている。特にキム・ギドクも住んでいて、彼の映画でもアートオブジェが映っている作品がある:出版都市パジュ
チョン:ソウルから遠いけれど…。合井(ハプチョン)駅からバスが出ています。

花コリ:監督はいつもストップモーションの技法を使って作品を作っていますが、なぜストップモーションを選んだのですか?
チョン:基本的に人形が好きで、自分が作った人形が自分の手で動かせて、動いたらいいなぁと思って。2Dもやっていたけれど。

花コリ:5月に花コリゲストとして名古屋にまたいらっしゃいますよね。(東京会場のチラシを見せながら)これは東京会場のチラシですが。名古屋は行ったことありますか?
チョン:「パープルマン」はキム・ギョンジン氏の同じ大学(中央大学)の人達です。
キム:チョン監督も同じ大学ですよ(笑)
チョン:名古屋には「The way」が飛騨国際メルヘンアニメ映像祭で受賞した時(2005)に行きました。でも観光はしていないので今回行くのが楽しみです。

花コリ:では見に来るお客さん達に何かメッセージを。
チョン:観客が作品をどう見るか気になります。

花コリ:次回作のご予定は?
チョン:「Luminaris」のようなピクシレーションを含めたものを企画中です。

このあと、監督とストップモーションアニメーションと最近はサンドアートパフォーマンスの公演を多くやっているクリエイティブスタジオメルヘン村にスタジオ見学に行きました。
スタジオではちょうどキムラヒデキさんを講師に造形教室の授業中で、アーマチュアを制作中の生徒さんと、人形の衣装を制作中の生徒さんがいました。
アーマチュアを制作する生徒さんを見て、チョン監督は、「すごいですね。自分ではアーマチュアを手作りする考えがないので。いつもアーマチュアは外注しているので。」

監督のスタジオCLOCKHOUSEのHPで過去の作品や手掛けたCFの動画を見せると、生徒さんから質問が。
生徒さん:「The way」の雪はどうやって撮影したんですか?
チョン:降っている雪は合成ですが、地面の雪は塩と小麦粉です。歩くところは石膏で固めて。

TheWay.jpg
「The way / 길」(2002/14:00/Puppet)

CFの中にはサンドアートもありました。
チョン:サンドアートは、このCFの時に初めてやってみたんだけれど。これが最初で最後でしたね(苦笑)。

監督の過去の作品は監督のスタジオCLOCKHOUSEのHPで見られます(FLASHが見られる環境で)

CLOCKHOUSEはCFの他にも造形の仕事も多く手掛けています。
最近の仕事では、ジブリ美術館にある立体ゾートロープを見て作ったもので、韓国で大人気の有名ファッションブランド「タルギ」のいちごのキャラクター、タルギガチョア(イチゴが好き)の仁川市に新しくできた韓国国内最初のキャラクターテーマパークタルギキッズミュージアムに展示される直径1mの立体ゾートロープで、3Dプリンターを使って作ったとのこと。
CLOCK HOUSEのブログで、ちょこっと写真がアップされています。
機会があれば、韓国のタルギキッズミュージアムに行って見てみてくださいね!

名古屋会場では監督達と一緒にコマ撮り体験ができるワークショップも開催しちゃいまっす!
皆さん奮ってご参加を!
詳しくは名古屋のゲスト・イベント情報をチェック!


■5月19日(日)10時30分(約90分)
ワークショップ「コマ撮りでマジックショー!?みんなで変身トリック映像を作ろう!」(無料)

講師:チョン・ミニョン(短編Bプロ『楽園』監督)、キム・ギョンジン(短編Bプロ『楽園』監督)
対象年齢:小学3年生~大人
定員:12名
持ち物: 動かしたい物(人形、ペン、ハンカチなど何でも)
内容:
変身させたいもの、アニメーションで動かしたいものを最低1つご持参ください。
韓国からのゲスト監督と一緒にストップモーション(コマ撮り)で撮影し、
物が変身したり動いたりするトリック映像を作ります。
できあがった映像は最後にみんなで鑑賞します。

参加方法:
花コリHP「お問合せ」より「名古屋会場」を選択し、参加者全員の氏名、代表者メールアドレスを明記の上、送信。
またはお電話で090-1863-7855(シネマコリア西村)まで。




■チョン・ミニョン
MinYoungJung.jpg
 中央大学先端映像大学院アニメーション科卒業。
 ストップモーション・アニメーション制作やキャラクター・ミニチュアの
 デザインを行うCLOCKHOUSEスタジオを設立。
 学生時代に、『Say my name』(2002)、『The Way』(2003)で、
 東京国際アニメフェア学生部門優秀賞を2年連続受賞している。


■キム・ギョンジン
KyoungJinKim.jpg
 中央大学先端映像大学院アニメーション科卒業。
 CLOCKHOUSEスタジオ所属。
 2007年に韓国の国楽を描いたアニメーション『アリラン密陽/Arirang Milyang』を制作。
 花開くコリア・アニメーションでは、人形アニメーション
 『道を失った子どもたち/Losted Child』(2009)を2010年に上映している。

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