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「プールの猫たち」キム・ボギョン監督インタビュー

「プールの猫たち」キム・ボギョン監督インタビュー
By「Secret Garden」イ・ハンビッ監督
(KIAFA提供)

イメージを通じた「死」に対する問い
インディ・アニフェスト上映作『プールの猫たち/수영장의 고양이들』制作

インディ・アニフェスト2012開幕作『Secret Garden』(花コリ2013 Bプロ)のイ・ハンビッ監督が
インディ・アニフェスト2012審査委員特別賞を受賞した『プールの猫たち』(花コリ2013 Cプロ)のキム・ボギョン監督に聞く。


『プールの猫たち』(花コリ2013 Cプロ)
キム・ボギョン(2012/08:30/2D)
C02_Cats_in_the_Pool01.jpg

『Secret Garden』(花コリ2013 Bプロ)
イ・ハンビッ(2012/01:37/2D)
B01_Secret-garden02.jpg


イ・ハンビッ(以下 イ):インディ・アニフェスト2012上映作『プールの猫たち/수영장의 고양이들』について、簡単な紹介と観客の観覧ポイントが何かを教えてください。
キム・ボギョン(以下 キム):私の自らが感じる死のイメージを表現したアニメーションだと言えます。
私の家が斉場をやっていて、両親の仕事を手伝いながら、そこの部屋の一つを仕事部屋にして制作をしました。斉場で過ごしながら、死の状況をたくさん見るようになって、“死ぬということは何か”という考えを自然にするようになりました。いつかは私も死ぬけれど、あまり死に対して分からなくて暮して来たように思います。死がこんなに日常的で、そばにあるということを初めて悟ったのです。知り合いの人々が死んだ顔を見ると言うのがあまり慣れていなくて、なんだか分からないその見慣れない感じに落ちこむようになったんです。死に対するテーマを扱わないと、と思ってる時、車に乗って通っている途中、轢き逃げに遭遇した猫たちをたくさん見るようになりました。私は今、猫を飼っているんですよ。その全てのものなどが、かみ合って頭の中のイメージたちが自然に浮び上がって流れるように制作内容を構想されました。「生」の中で浮び上がる「死」に対するイメージたち、見慣れないものだけれど、結局、私が受け入れなければいけない運命だと思っています。実は、私が感じたイメージを表現してみたら、明らかなメッセージと主題がなく曖昧で、見た人がうまく理解できるか心配でちょっと恐ろしかったりします。

イ:私は監督の作品を面白く拝見しました。見ていると、主人公がプールに潜ると、水中で死んだ猫が近付きながら主人公と触れ合い感応し、ある瞬間から現実とファンタジーが混ざって曖昧になるじゃないですか。今回の作品だけではなく前作の『雨の降る日』でも主人公の感性を代弁する「雨」が部屋の中をいっぱいにし、ある瞬間、現実が超現実になってしまう部分もあって、その方法がやり過ぎでなく、節制される感情の中に起きていて、もっと妙な感じがします。監督のそういう風に話を紐解いていくやり方が好きです。実は私の趣向でもあって、それが監督の作品の色なのではないかと思います。見た人が分からないかもという恐ろしさの心配よりは、次の作品ではそれをもっと意図的に浮き上げさせれば、もっと面白い作品が出来ると思います。
キム:私もそういう超現実的な感じは好きです。でも今回の作品ではそういう表現を意図して目標として制作したというよりは、私がいる環境の中で頭の中に浮び上がった考えを自由に編んでいったから、実際、少し惜しいことも多いです。

KimBo-kyoung01.jpg
『雨の降る日/비오는 날/A rainy day』(2008/10:25/2D Computer)

イ:監督のアニメーションの中で、主な空間がプールだけれど、特別にプールを場所に選んだ理由があるんですか?プールの水中の感じが、すごくディテールがよくて美しく表現されていて印象深かったんですよ。泳ぐ人々の動作も正確で。
キム:この制作をする前に、『塩素の味/ Le Gout du chlore』(Bastien Vives)というフランスマンガがすごく好きで、よく読んでいたんですが、そのマンガが持っている青色の感じが大好きで。私も泳ぎたいけど、うまく泳げなかった私の願望ため、水という場所への憧れもあったし、それで水中の感じをうまく表現してみたいという思いもあって。また他の考えは動物たちが路で轢かれて死んでしまう地面のイメージと反対に、水(プール)は流動的で動きが多くて、生きている感じがするじゃないですか、でもまた反対に、表面の流動的さと違って、水中に入って行けば何も聞こえない詰まったような感じがすごく変だと感じたんですよ。まるで水は生命であると同時に死を連想させるような。

イ:そうですね。実際、主人公が潜って、猫に初めて出会う場面は、普通ならすごく恐ろしいホラームービーの場面になりかねないのに、監督が美しく愉快に表現しているからか。幽霊が水中で私に近づく…(笑)。
キム:ええ、水は美しいけれど、その中に恐怖もあります。「死」と出くわす、現実と遮られた空間のイメージ。

イ:チョウムの草の葉学校/초음이의 풀잎학교』というTVアニメの監督もやりましたね。
キム:はい、総監督は別にいましたけど、演出監督の全般的な責任を任されました。

KimBo-kyoung02.jpg
『チョウムの草の葉学校/초음이의 풀잎학교』多文化家族を扱ったEBSのアニメーション

イ:短編アニメーションとTVアニメ、2つとも演出された経験がありますね。どうでしたか?
キム:実際、TVアニメの監督をする時は商業的だから、観客たちの分かりやすさのみのために演出をしました。そうやってみると、私の長所をうまく出せなくて、とても惜しかったです。TVアニメの監督以前に作った『雨の降る日』は、やっぱり観客たちに分かりやすい、楽なアニメーションで作りました。皆が理解しやすいコードをたくさん入れて、それも目指して、そのように2つの制作を続けて見てみたら、面白みがなくなりました。短編アニメーションなんだからストーリーの起承転結にかまけなくても良いんじゃないかとか、フレームを脱して私がやりたい通りに心行くまで制作してみよう!という考えで作ったのが今回の『プールの猫たち』だったんです。

イ:『プールの猫たち』は監督にとって、成功した作品だったんですね。
キム:(笑)。そうかな。結局意図したものね。

イ:これからの制作についての方向性は?もう次の構想があったりして?
キム:まだ具体的に次の作品に対して構想はしてないけれど、いつも、何かしなきゃという思いはあります。実は、私が今まで作った全てのアニメーション、皆、満足してなくて。前に作った作品が不足で、もっとうまく作ってみたくて、次の作品を作りました。それで今もまた完全に新しい他の短編制作がしたいです。

イ:あっ、私も、同じです(笑)。私は作品の構想を練る時、絵から始める場合が多いです。なので完成した話は大部分イメージ中心の場合が多いんだけれど、実はキャラクターの感情を追って、話が進むアニメーションをやってみたくて。
キム:私もキャラクターの感情を追う短編をつくりたいです!まだ多くの不足点を感じるから。

イ:(笑)。後で一緒に構想を練って話してみましょうか? 監督は制作をする前に“あ!こんなストーリーを使ってみなきゃ”っていうポイントがありますか? 『雨の降る日』も監督の日常だったし、今回の『プールの猫たち』も監督の日常から出たものじゃないですか。平凡な一日の中で、アニメーションに昇華させるきっかけを作るポイントみたいなものが。
キム:実は基本的に制作に対する圧迫がありました(笑)。今回は卒業制作の圧迫があったし、前のは学校の定期作品に対する圧迫があったし。

イ:そうでしょう、<締め切り>という制作にとって一番大きな力かも…(笑)。
キム:(笑)でも二つの作品みんな、何の考えもなく突然“これだ!”ってなったことはないです。平凡に見える日常でも、ずっとその日常に対する探求と私だけの思いがあったので、制作をしなければならない時(?)が来た時、自然にアニメーションとして紐解くことができたようです。

イ:うーん、絶え間ない日常で詰まれた思いと経験が自然に出てきたんですね。
キム:それで卒業した時点で、ちょっと悩んだりもしました。もうあるルールの中で私を追い込む締め切りはないから。実は、学校の監視なしにこれから作って行くのが、本当の短編アニメーション作家として始まるんだと。

イ:そうです!実は今、誰も私に“作れ”と強要しないから、作らないと最後まで作らないかも知れないじゃないですか。
キム:まだまだ、皆にはそれが一番難しいみたいですね(笑)。

イ:久しぶりに制作に対する話をしたので、面白かったです。次の作品も期待しています。
キム:はい!私もインタビューを受けながら、自分の制作について整理できて良かったです(笑)。



キム・ボギョン
KimBo-kyoung03.jpg

 『雨の降る日/비오는 날』2008
 ・インディ・アニフェスト2008コンペ
 ・SBS兄ギャラリー放映
 ・釜山デジタルコンテンツユニバースアード本選
 ・Giffoni Film Festival(イタリア)上映

『チョウムの草の葉学校/초음이의 풀잎학교』
・釜山国際子ども映画祭上映
・ソウル環境映画祭上映
・インディ・アニフェスト2010コンペ
・2012韓国芸術総合学校アニメーション科卒業

『プールの猫たち/수영장의 고양이들』
・インディ・アニフェスト2012学生コンペ

イ・ハンビッ
hanbi05.jpg 2010 韓国芸術総合学校アニメーション科卒業
 2006『STORY OF THE CITY』(06:49/2D Computer,Drawing)
 ・Link into Animated korea2008で上映
 2011『Serenade』(10:00/3D Computer)
 ・花コリ2012で上映
 2012『Secret Garden/비밀의 정원』(01:34/2D Computer)
 ・花コリ2013で上映

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