東京ゲストイ・ソンファン監督スタジオシェルター訪問記

スタジオシェルター(Studio Shelter)訪問記

花コリ2012東京会場ゲストレゴアニメーション「Ah」を制作したイ・ソンファン監督が所属するStudio ShelterをKIAFAが訪問しました!(KIAFA CAFE2011/06/24の記事より)

★イ・ソンファン監督のwebD!CEによる上映前単独インタビューはこちら!★webD!CE 2012/03/30)

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KIAFA:今(2011年6月)10秒アニメーションフェスティバルの準備で忙しい時ですね。スタジオの紹介をお願いします。
ジョンウ:私はStudio Shelterの代表のヤン・ジョンウです。代表と言っても特に特別ってわけではなくて他のメンバーより多く挨拶してるだけです(笑)Studio Shelterは韓国芸術総合学校アニメーション科で出会った5人のメンバーで構成され、アニメーション&メディアアートグループとして芸術で人間の感覚を覚醒(笑)する役割を担いたいと思っています。
ソンファン:僕はイ・ソンファンといい、「Ah」を制作しました。
テジュン:パク・テジュンです、仕事は…10秒アニメーションフェスティバルのお父さんです。
ヨンソク:キム・ヨンソクです。Studio Shelterで作ったミュージックビデオ「PLAY」の監督をしました。
KIAFA:ここ(西橋芸術実験センター)ではどうやって入られたんですか?
ジョンウ:空間を支援する点が気に入り、10秒アニメーションフェスティバル(以下10秒アニフェス)というプログラムとして申請して入居することになりました。1階と屋上の展示空間と地下上映空間をシェアーして使えるというのがいいと思います。
KIAFA:じゃあスタジオがここに移ったということですか?
ジョンウ:違います。プロジェクトが終わったら出ないといけない(苦笑)
KIAFA:そうなんですね。以前スタジオ訪問をお願いしたときは断られました。
ジョンウ:石串洞(ソックヮンドン:韓国芸術総合学校近所)にあるスタジオは、実はメンバーのうちの3人が住んでいる生活空間だったので、お客さんを招待するのが恥ずかしくて。ここに移って1ヶ月位になります。住民会を通して、他の作家にも会う機会があったんですが、他の人もアニメーション作家たちは初めてだと、お互い他の芸術活動をする人々といろいろな話をすることができて、良いです。
KIAFA:ここに入居した人がいないので他の作家さんたちみんな気になっていると思います。スタジオ訪問をきっかけに支援する人が多くなるといいですね。

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                          屋上には展示空間がある

KIAFA:Studio Shelterには会長出身者が多いと聞きました。
ジョンウ:ハハ。僕と、仕事でここにいないハ・ジュアンというメンバーが前アニメーション学科の会長でした。ここにいるキム・ヨンソク君が現会長です。
テジュン:今学科オンラインクラブ名を「IU科」に変えといたよ。
ジョンウ:職権乱用してるでしょ(笑)
(*IU(アイユー):韓国の女性歌手、“I”と“YOU”の合成語で、「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている)
KIAFA:Studio Shelterという名前はどういう意味があるんですか?
ソンファン:最初はこのチームを結成する時、“仕事だけの制作だけでなく、他の、意味のあることをしよう”という思いで始まったんですが、当時は、これといった形態がありませんでした。でも名前はなくちゃ。何がいいか?最初は、逃げてきたみたいに半地下に集まって住んでいたから「Shelter(防空壕、待避所)」にしよう、と決めました。でも見れば見るほど意味が憂鬱なんです。-_-それでとりあえず他の意味を探してみたら「百葉箱」という意味があって、百葉箱のイメージでスタジオのロゴも作ったんです。
テジュン:でも誰も百葉箱だってわかんないよ。ピアノか牛みたいだって…(笑)
ソンファン:アートな人々が集まったから、そういう人々の「指標になろう」という大きな意味も含まれているんでしょ。
ヨンソク:うようよ…ただ金稼ぎに集まった(笑)
KIAFA:普通スタジオを結成すると作品を企画することになるけど、10秒アニメーションフェスティバルというイベントを企画したってことが独特ですね。どんなきっかけで企画されたんですか?
テジュン:僕が昨年(2010年)10分の作品を企画したけど没にしました。でも企画が大きいとダメになった時の打撃も大きいし、経験もない状態で大作をつくろうとするのもどうかと思って。言うなれば崩れた石塔です。ならばこの塔を崩さない方法は何か?悩んで、1階だけの塔を作ればいいと思って。それでアニメーションで1階だけの塔と言ったらどうなるか?最初は30秒のアニメーションを考えたんだけどいざ作ってタイムラインを見てみると30秒が物々しいんです。それで10秒のをつくって映画祭みたいにしてみよう、と最初は冗談で話してたんですが、みんなやろうやろうって言うからたった1ヶ月で適当に企画して第1回をすることになりました。元々は1度やって終わりのはずが、面白くて反応も良かったので第2回までやることに(笑)。
KIAFA:宣伝イメージを初めて見た時、本当に奇抜で面白そうって思いました。2回目は7月16日に上映ですよね?ぜひ参加します!
ソンファン:1つ作って出品してください(笑)
テジュン:ぜったい来てください。僕も今回出品するのを10分で作りました(笑)方針が決まれば10秒なんて簡単ですよ。

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                           あれ?STUIDO?

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KIAFA:私たちもインディ・アニフェストで生アニ公募展をしてます。宣伝も重要で、思ったより作品が入ってこない部分があります。
ジョンウ:僕たちも難しい場面があります。フェスティバルが普通完成された作品を受け付ける形態ですよね。でも僕たちは、無条件このフェスティバルのために作らなければならないというのが一番難しいです。10秒といっても負担がかかるから。1回目が終わって、参加したかったけどできなくて残念だったという話もたくさん聞きました。それで僕たちも、いつも言っているのは、作りこみすぎず、楽に考えて気軽に作りなさい、と。
テジュン:でも負担にならないようにするのが一番難しい。


KIAFA:今、公募期間でしょう。作品たくさん入って来ましたか?
ジョンウ:いいえ。普通締め切り2日前から多く…
ソンファン:‘作り’始めます(笑)。
テジュン:それが、私どもが望むものです(笑)
ジョンウ:1回目の時よりたくさん入って来てるようです。
テジュン:前回の参加者達は楽に作って出してるみたいだけど、初めての人にはちょっと負担になるでしょう。前回優勝作をツイッターとフェイスブックにアップしたけど、僕らが望むのは、まさにそれ位のモノです。
ジョンウ:オンライン上で見るのと、現場で見るのとでは雰囲気がかなり違います。
テジュン:10秒ごとに他の作品が上映されるから、落ち着かず、記憶に残るのがいくらもないです(笑)
ジョンウ:今度は多様な分野から出品があればいいと思います。展示もあるから。パーティー準備も一生懸命しています。
テジュン:今年実現したいのは、上映見ながらポップコーンを投げつけることww。
今は一応計画だけしてるけど、やじではなくて良かった作品の作家にポップコーンを投げるのはどうかな?考え中です。
KIAFA:先導切る人がいないと厳しいかも(笑)?「PLAY」について話を聞きたいです。今度ソウル国際ニューメディアフェスティバルでも上映するでしょう?おめでとうございます。「PLAY」に登場する子犬が今度の10秒アニメーションフェスティバルの宣伝イメージにも出てるけど、飼ってたんですか?
ヨンソク:(テジュンを撫でて)飼っています。今は人の形をしています(笑)
テジュン:ハハ。実際に飼ってるわけじゃないんです。ボストンテリアという種類の犬です。好きなデザインです。癖になってて、ずっと登場するみたいです。今度の宣伝イメージにもジュアンが入れました。
ジョンウ:今度テジュンが企画している作品「ドミノ」にも出ます。主人公で。
KIAFA:子犬だけではなく、マッチョな男もしばしば登場するようですが。韓国総合芸術学校映像院出身の「Muscle Man」のクワク・ギヒョクさんを連想させるような。クワク・ギヒョクさんはマッチョの大韓ロマンがあると言いました、Shelterメンバーたちにもそんなロマンが?
ヨンソク:うちのメンバーの中にはマッチョもいないしマッチョになる可能性もなくて…(笑)。元々ジョンウにミュージックビデオ映像(以下PV)を依頼したCassette Schwarzeneggerのシングルジャケットがアーノルド・シュワルツェネッガーだったんです。それで「PLAY」ではマッチョなサブキャラクターを作ったんです。今回のチラシではちょっとヒーローながらもおバカなキャラクターを作ろうとしたんです。脳まで筋肉でできた…。
ソンファン:10秒アニメーションフェスティバルのチラシを見て、クワク・ギヒョクさんが面白くて気に入ってましたよ(笑)「Muscle Man」もそうで、ピンクは筋肉を表現するのに良い色のようです。
ジョンウ:ボストンテリアもそうで、マッチョな男もそうで、意図されたコードあるいは僕たちのスタイルのうちの一つとして見てくれたのはありがたいです。でも無意識的に似ているイメージを使っただけで、意図したのでは全くないです。(笑)
ソンファン:光栄です。(笑)

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●「Muscle Man」クワク・ギヒョク (2007/ 10'30"/DigiBeta/color/2D)
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*「Muscle Man」はLink into Animated Korea2008 Aプロ:Up-to-dateで上映されました。


KIAFA:ハ・ジュアンさんの「Run! Run! Hardboiled Suyuri(2009/11:12/2D)」(Indie-AniFest2009パノラマ部門で上映)に出てくる人たちがもしかしてShelterメンバーでしょうか?
テジュン:その人物たちはジュアンが高校の時の友達をモデルにしました。でもメンバーのうち3人が声優をしたんです (笑)。
KIAFA:パク・テジュンさんがこの作品のサウンドと音楽をされたんですか?
テジュン:はい。
ジョンウ:その時は、初めてだったから音質も良くなかったけど…。今は完全に上達しました!
テジュン:費用節減のために始めたのです。音響や作曲を他に任せればお金かかるから。
ジョンウ:僕らとしてはありがたい人才ですよ。
KIAFA:学校に通っている時は、同じ科で制作する友達同士、スタッフとして制作をたくさんしてたようですが、こんな風にスタジオを結成してからはパク・テジュンさんのように音楽を任せられる人が必要ですね。
テジュン:どうしても音楽作業を他の人に任せると、話を合わせるのが難しいです。でも僕は映像の人間だから、音楽的には専門家に及ばないとしても映像と音楽を思いのままに合わせることはできるんですよ。
KIAFA:制作を企画する時の会議は、どんな風にするんですか?監督を1人決めることも印象的でした。
ジョンウ:監督の役割がけっこう大変です。
ヨンソク:僕がStudio Shelterには一番後から合流したが、「PLAY」の監督を引き受けるようになりました。僕は自分の作品を演出して完成してみたこともなく、経験も一番少なかったし、当時はあまり即戦力にならなかったです。ジョンウが、制作依頼が入って来たのを教えてくれた時、僕が音楽好きなこともあり、PV制作なら大丈夫だろう、時間概念もなしに、ただ、やればいいじゃん、と言ったんですよ。何も分からない状態で入って来たから、監督だけど何をしなければいけないか、スケジュール管理もどうすればいいか等、とても難しいんですよ。作業もかなり遅れて、オーダーもまともに下す事ができず、決定が正確にできないからまた遅くなってしまい、2ヶ月半位苦労してたからかなり痩せました(笑)
ジョンウ:「PLAY」の時、最大12人もいたんですよ。僕らも短い時間内にクォリティーある作品を作ろうとする気負いがあって、監督がいるから責任を問い続けて、結局は締め出して酷い目に遭わしたんですよ(笑)。これからも共同作品の監督を引き受けると、引き受けた人が大変な目に遭うでしょうね。監督だからといって自分勝手にできないし。
ソンファン:僕らは取締役会が辛い(笑)
ジョンウ:株式で考えれば20%しかないのに…。
テジュン:うまくいけば、みんな一緒によくやったと、うまく行かなかったら監督のせいです(笑)。
ヨンソク:とても大変でした。
KIAFA:じゃあまた太ったと思えば締め出してもらえば… (笑)
ジョンウ:作業工程が、一場面を分けて、誰々はキャラクター、誰々は合成、という風にしたが、後で結局、各場面ごとにすべて少しずついじるようになりました。やってる途中で気に入らないのがあれば自分が行っていじり、また他の人がいじったりして数十回いじって作った場面もあるんです。
ヨンソク:今となって笑えるのは、僕は実際全部が初めてなのに、監督をしたんですよ。それで初めにジョンウとミーティングをした時もそうだし、「分からないことだらけだからお前らが手伝ってくれよ」と、頼んどいたのに、結局すべてのことを度忘れしてしまうんですよ(笑)。僕が調整する役目をがんばらなくちゃいけないのに、よく分からないし、彼らは制作経験少しはあるから、何かできるのかと思ったけど…何もしないんですよ.(笑) その時はまた蒸し暑い夏で、学校のコンピューター室がすごく暑くて…。
ジョンウ:他のアニメーション工程と違い、僕らは上下関係がなかったし…クモの巣のように編まれている感じ。皆が責任を負わなきゃいけないし、皆が干渉できて…。
ヨンソク:そして皆たまに、演出や映像に対する変なこだわりがあって。ジュアンの場合、映像にちょっと敏感な方だから「1フレーム早い」という感じで言うんです(笑)
テジュン:1秒にもならない映像で、0.3秒を続けて見てれば感覚がおかしくなっていく。速いか遅いか分からない状態なのに、他人が来て、ここがああだこうだと言えば迷っちゃう。そんな感じもするし、そうじゃない気もするし…。
ヨンソク:それで僕を呼ぶの?僕が監督だから(笑)。僕は見れば1フレームの差なんてよく分からないし、大して違わない感じなのにどうしてこんなので悩まなければいけないのか…。
ジョンウ:そこで僕たちが変わったと思うけど、そう思わない?(笑)
テジュン:そのまま越えて行き始めれば終りがないですね。
ヨンソク:そのままやり過ごし始めても終わりがないんですよ(笑)
KIAFA:元々アニメーションの共同作業は大変だと思います。作業する方のこだわりもあるので、各シーンをコミュニケーションしながらだと長くかかったり、意見をまとめにくいでしょう。
ヨンソク:『PLAY』の時はStudio Shelter自らのアートワークがない状態でした。それでアートワークに対する衝突もちょっとあったし…。ソースを準備して作ってみると大変で「できないできない!」と言いながら出て行くと、他の人が来てやって(笑)
ジョンウ:僕らにも新しい作業でした。共同作業というのが、役割分担すれば良いと思ってやったが、そうではないんですよ。
ソンファン:大変だったけど、作業が面白くて良かったです。
ヨンソク:違うよ。大変だったよ!!! 本当に吐くかと思いました(笑)。
テジュン:あらかたフィルムができたのに、不安定な感じで。その時は本当に辛かったです。綺麗じゃないし、何か寂しくて、終盤の一週間位で殆ど作り直しました。
ソンファン:背景も総入れ替えしたし…。
ヨンソク:作業後半に僕は学校が始まって、ほとんど集中できない状態でした。どうにでもなれという思いだったけど、最後の修正をしてフィルムを作ってみたら大丈夫でした。その頃には別に感じがなかったが、一番良かったのはVimeo(http://www.vimeo.com)スタッフに作品を一度見てくれと言ったら、気に入ってメインにアップしてくれるって。その時僕らはすごく嬉しくて互いに電話して一緒に喜んだんです。
テジュン:その時みんなけっこう喜んだんだけど、後でソンファンが卒業制作『Ah』を何も言わずアップしたら、普通にメインに出るんですよ-_-。それでも『Ah』が出てるから、それから『PLAY』もまた見る人が出て、相乗効果がありました。

●「Run! Run! Hardoiled Suyuri/열전! 달리는 일요일, 하드보일드 수유리」
ハン・ジュアン/2009/11:12/2D Computer
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●「PLAY」
キム・ヨンソク/2010/3:56/2D Computer,Cut-outs
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●「Ah」★花コリ2012Bプロで上映★
イ・ソンファン/2011/5:14/Object
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KIAFA:2ヶ月半とはすごく短い制作期間ですね。びっくりしました。
ジョンウ:地獄のようでした。(笑)
ヨンソク:学校のPC室がありえないくらい暑くて、モニターの前でその熱気を感じながら、水汲んで足つけてたり、できること全部しました。
KIAFA:イ・ソンファンさんは卒業制作『Ah』でアヌシー国際アニメーションフェスティバルに行って来たでしょう。Vimeoでも多くの外国人が監督の映像を見ているようですね。行って来た感想を教えてください。
ソンファン:学生コンペ4つの中で『Ah』がある1番目のセクションが一番刺激的でした。性的なものや暴力的なものがあって…(笑)。作品もみんな良かったし、念願が叶いました。
テジュン:アヌシーで何を見て何を食べているか、ほぼリアルタイムでフェイスブック等に送ってたそうです。
ソンファン:楽しいんだもん(笑)。
ジョンウ:アヌシーに行って直接招待作を交渉してきました。
ソンファン:10秒アニメーションフェスティバルについて、できない英語で説明しながら 10編内外の作品の上映許諾を受けて来たんです。
KIAFA:プログラマーの役目を果たしましたね!
ヨンソク:自分はビジネスをして来たと言うが…フェイスブックにビル・プルリントンと撮った写真や食べ物の写真が!! (笑)
KIAFA:羨ましいです!アヌシーはすべてのアニメーターたちの夢だと言えますが、もちろん作品は苦労して作られたけど、気楽に楽しんで来られたようですね。(笑)
ジョンウ:決して楽な作業じゃなかったですよ。僕は作業するのを横で見てたけど、今インタビューしてる、このテーブルでしたんですよ。椅子に座って、レゴでストップモーション作業するのに、痛くて骨がおかしくなるかと思った (笑)。今回アヌシーで上映許可を受けて来て、本当に不思議だったのは、以前のようにベータテープが行ったり来たりするのではなく、ファイルで充分に作品が行き交うことができるということです。同意さえしたら、充分に招待することができるし、 Vimeoもそうだけど、作品を見られる空間が限定的なのではなく、これからはどこでも見られるようです。
テジュン:ところが作品を作ること自体はまだ重々しく思う人々が多いです。
ヨンソク:それで10秒アニメーションフェスティバルが誕生したのです(笑)。
ジョンウ:今回ソンファンがアヌシーに行って来たことで多くのことを成し遂げたようです。10秒アニメーションフェスティバルで、うちの主旨に合う他のアニメーション作品を上映することができるようになったから。
ヨンソク:招待展示タイトルはアヌシー・ソンファン's Choice!
ジョンウ:そのままそれにしよう(笑)。僕らは話してて面白いと思えばそのままやってしまいます。
ソンファン:墓穴を掘ったな(笑)

KIAFA:10秒アニメーションフェスティバルについてお願いします。1回目の時から奇抜でフレッシュな企画だと思いました。
ヨンソク:2回目の時は1回目の時に比べて支援もちょっと受けて…。教授たちもツイッターやホームページで宣伝してくださったり。前は学校でそういう動きがなかったから。
ソンファン:僕らが多分学校歴史上、チームで団結して初めてホームページに公式的に載せられたケースです。
ジョンウ:金額が大きいわけではないが、今回は後援を前より多く受けられるようになりました。ソウル市でも受けたし、環境財団には、やたら尋ねて行って「支援してください~」と言ったら代表者が頭をちょっと掻いてから「いくらならできる?」と言って…(笑)。僕らがしつこかったから面白がってくれたようです。何かアニメーションとリンクして出てくるメージもあって。
テジュン:みんな授賞部門が好きです。
KIAFA:10秒アニメーションフェスティバルの手口ですね。授賞公募(*)もしているし…。
テジュン:授賞がおもしろいです。この前パク・チョルミンさんの授賞感想が話題になったじゃないですか。「これは口から出る音じゃない!」っていう人。「お前ら、今、父ちゃん受賞してるんじゃないから勘違いするな」って言いながら(笑)。一緒に映画を作る監督、町内の美容室の人まで話したから授賞感想がすごく長くなったけど、それを見てたら、授賞する方がもっと面白いなぁと思いました。思えば受賞は在りがちなことだけど、授賞する人(賞を授ける人)の立場になるのは稀なことだから。
ソンファン:賞を授ける人の方がいい。
テジュン:うん。前から思ってたことだけど、映画祭で受賞するのはいいけど、実は恥ずかしいんです。自分の基準ではなく、他人の基準で選択された賞を受けながら、良いことだと思うけど、実はそうじゃなくて。
ジョンウ:僕らが受賞したことないから、そう思うだけかも(笑)10秒アニメーションフェスティバルをやりながらも僕らが僕らに賞をあげられないか?とも思ったけど。はは。
ヨンソク:僕らが僕らに賞をあげるのは本当はきまり悪くて(笑)。1回目の時、シェルター賞が10万ウォンだったけど、僕らがもらうにはちょっと空気読まないと(笑)。
テジュン:ところで1回目の時、賞を受けた方が10万ウォンを2回目のために寄付すると言ってくれて…受け取らなかったけど、すごく感謝しました。今回の展示も一緒に準備してくれて;
ソンファン:少しずつ願いを達成しているようです。今はやっと2回目だけど、もっと規模が大きくなったらやりたいこともできなくなるかもしれない。
ヨンソク:今も1回目に比べて、自由度が低くなった部分はあります。
ジョンウ:うちのフェスティバルが今度、政府の支援ももらって、少しずつ大きくなった部分はあるが…。実際は収益をあげるつもりもなくて。本当にたくさんの方々がいらっしゃってアニメーションというカテゴリーの中で楽しく遊んでもらえたらと思う考えの方が大きいですね。
テジュン:「アニメーション映画祭の中で一番面白かった!」という声を聞きたいです。
ジョンウ:KIAFAでもアニメーションの映画祭をしてるけど、そういう話は…(笑)。
KIAFA:いいえ!! 私たちも本当に楽しく、見守っています。
ジョンウ:実は他のアニメーションフェスティバルとも時期が被らないから、もっと面白くしてみようという意向があるようです。(笑)
テジュン:他の映画祭と違う点があるようです。一生懸命作った作品が上映になると深刻になって思いきり楽しめないけど、ちょっと作って、すぐ送って、ひょこっと遊ぶに行けるから…(笑)。1回目の時はすごく恥ずかしい作品を上映したこともあったが、上映途中に客席でやじが出て、それが本当に笑えて、楽しかった(笑)。「何だこいつ、何だこれ!」と言いながら、嫌いな作品を嫌いだと言えるのが最大の長所です。
KIAFA:そうですね。他の映画祭だったら、審査で落ちて上映をしないかもしれないのに。
ジョンウ:一応受付けたのはすべて上映するのが原則だからです。
KIAFA:『Ah』や『PLAY』みたいな場合、作品が終わってからクレジットが1ページで出るんですが、どんな意味があるんですか?
ジョンウ:クレジットを1人が作ってるからです。もしかしてミス見つけました?キャラクター(캐릭터)じゃなくてカラクター(카락터)と出るんだけど。
ソンファン:これからカラクターって書く事にしました。(笑)。
ヨンソク:『PLAY』はミュージックビデオなのでクレジットを長くすることができなかった点があります。
ジョンウ:作ってみるとその方がクレジットがきれいにみえる。
ヨンソク:自画自賛でクールだな、と(笑)。シックだけど。
KIAFA:私は見ながら、何か水平的な関係を意味するのかな?と思ったりしました。今後ともずっとそういうフォーマットでいくんですか?
ヨンソク:そういう意味(水平的な)もあるかも(笑)。これからもこんな感じでいいかも。
KIAFA:Studio Shelterの他の作品、あるいはメンバーたちの作品で『Fly, How to save your home, Modification』などがあります。『Nom5』のようなゲームCFもあります。
ジョンウ:『Nom5』以外は、メンバーたちが学生時代の作品です。2年、3年の時です。まだ音楽著作権の解決ができなくて、公開することはできません。テジュンは今、作品を制作しています。
KIAFA:『ドミノ』ですか?
テジュン:はい。計画とおりなら今年(2011年)の12月に完成しなきゃいけないけど(笑)。ちょっと長くなって減らしています。まだ自分の作品の音楽をやったことがなくて。
KIAFA:映画祭で見たいですね!Studio Shelterの作品をたくさん見られなかったけど、奇抜でフレッシュなイメージがあります。普段、アイディアはどこから得ているのですか?
テジュン:僕らが会議をすると、真摯な話は全体の10分の1にもならなくて、そのまま無駄話をしています(笑)。その無駄話が実行されるというか…。10秒アニメーションフェスティバルもそういう過程を経て誕生しました。
ジョンウ:横になってる人もいたし、コンピューターいじってる人もいたし…。こんな形で井戸端会議みたいな。
ヨンソク:僕は最初それに順応できなくて。短く集中してぱっと決めるといいのに、会議すると3時間ぐらいだらだらと、効率良くない。
テジュン:芸術は効率からは生まれない。人生自体が非效率だろう(笑)。
KIAFA:メンバーたちが好きな本や、映画や音楽みたいなものなどがあれば教えてください。
ヨンソク:うちのチームで共通で好きな映画は『俺たちフィギュアスケーター/Blades of Glory(2007)』です。フィギュアスケートの映画なのに、とても笑えるコメディです。『キックアス/Kick-Ass(2010)』も好きです。
ソンファン:『キックアス』はあまりカウントしたくないけど。僕は暖かい映画が好きです(笑)。
テジュン:『俺たちフィギュアスケーター』は最後の場面が圧巻です。僕らが好きな仮面系の中でも最高峰です(笑)。今まであった話を、最後の場面で一つにファンタジーで作ってしまうのが良かったです。
KIAFA:必ず見なくちゃ! Studio Shelter推薦映画『俺たちフィギュアスケーター』です。
ヨンソク:僕らが共通で好きなのは、一応きれいで奇抜で面白いんです。以前“ドッグボーディング”という、犬をスケートボードのように乗ってしまう映像がりました。みんな好きでした。
テジュン:常識的にはお話にならない話だけど、それしきのことで映像に作ってしまうという点が僕らと似ているようだった。言葉にすればつまらないことを映像に作った時の快感があります。
ジョンウ:魂が抜ける快感?
テジュン:脳のシートベルトが解ける感じ?
KIAFA:10秒アニメーションフェスティバル以外に、最近興味のあるものは?
ヨンソク:お金またはお金(笑)。フェスティバルの展示準備をするために、みんなしばらく仕事ができなくて、通帳残高が…ハハハハ。生活をしながらお金を儲けることができるそんなものを探しているわけです。
ジョンウ:収益モデルをちょっと模索して見ようと思います。多くの方々が制作支援をもらうとか、外注をするとかしながら自分の作品をつくってるけど、少し新しいモデルを探してみようと思っています。
ヨンソク:今回『PLAY』を依頼した方々が新しいPVを作りたがってて、ジョンウが監督で新しい作品をできたらと思っています。
テジュン:お前完全に死ぬね(笑)
ヨンソク:(笑)ジョンウが作った作品も、今度チームプロジェクトとしてもうちょっと育てて制作するつもりです。
ジョンウ:それは収益が出るモデルではないね(笑)。
ヨンソク:通帳残高はまったく同じです。
テジュン:監督が5人というのが、他のスタジオより規模が大きい感じですね。収益がけっこうないと収支が…。
KIAFA:それではフェスティバルが終わり次第、すぐ制作に入るんですね?作品紹介をちょっとお願い致します。
ジョンウ:『ピンポン』という題目です。一名プロジェクトPと…(笑)。学生の時の作品だけど、男二人が出てそのままピンポンをひたすらするんです。“球”という主題で新たに制作するつもりです。
テジュン:それがアートワークがちょっとあまりきれいじゃなくて…(笑)。
ソンファン:球技種目を主題に野球、サッカー、そういったメジャーなものも考えています。
ジョンウ:特別にストーリーがあるわけではないんです。映像がちょっと派手になるかな。編集であまり見られなかったアートワーク、あるいは演出?1分で短く考えているけど容易ではないようです。手数が入る予定です。
KIAFA:面白い作品期待しますよ!最近の関心事を訊く時、突然一つの単語が浮び上がりました。IU(アイユー)…?
ヨンソク:それは最近の関心事じゃないよ。1年位ホリックです。今回ファンミーティングに行けなくて映像だけ見て。
ジョンウ:Studio Shelterの長期プロジェクトのうちの一つが、何故か一方は「IUのミュージックビデオをやる!」です(笑)。その時はヨンソクが監督ををしなきゃね。
ヨンソク:本気です。 (母親に小遣いくれと話す時のような断固とした目つきで)

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                       スタジオにあった驚き盤(!?)自転車

KIAFA:Shelterの作品がVimeoにもアップされていてNAVERブログもあって、SNSを通じた宣伝にも関心が多いようですね。
ソンファン:このごろは活用できるネットワークのプラットホームが多いけど、 実は今まではその方式で宣伝をあまりできなかったんです。これからはまめにチェックしようと思います。
ヨンソク:ミュージックビデオや、作品は宣伝たくさんできないけど…今回10秒アニメーションフェスティバルみたいな場合、テジュンががツイッターに面白い言葉をたくさんつぶやいています。
ジョンウ:国内にはそういう風に宣伝する場所があまりできてないです。話題になって他の方々が面白いと言ってくれれば良いのに、僕ら自ら、僕らがすごかったと言えないから(笑)。
テジュン:アニメーション作品が一つ出るまであまりにも長くかかって、持続的な宣伝が大変な部分もあります。
ジョンウ:それで短いものをたくさん作ろうと思っています。
KIAFA:メイキングみたいなものを宣伝しても面白いですね。
テジュン:以前『Nom』のCFを作る時、僕たち2人がアイホンを三脚においてダースベーダーとアナキンのフィギュアを持って、口で「あっ!」「うわっ!!」「シュッ~」「だめだ!」といいながら一発で撮ってタイムラインを合わせて作業した事があります。すごくおもしろかったです。
ジョンウ:本当にぴったり合ってました。その時撮った映像には暑くて白いランニングシャツを着ていたけど…(笑)。
テジュン:音を録音してダビングする作業方式も面白かったです。私が5人の声をすべてやりました。
ヨンソク:人がどうしたらそんな声を出せるのかww


KIAFA:ハ・ジュアンさんに聞きたいこともあったけど、今日は残念でしたね。
ジョンウ:僕らに聞いて見てください(笑)。
KIAFA:『Cut & Paste』について話を聞きたいです!ニューヨークまで行って来たけど…。
ジョンウ:『Cut & Paste』は実はアニメーションの方ではなくモーショングラフィックの方です。僕らは実はアニメーションとモーショングラフィックでは特に違いはないと思ってて、むしろモーショングラフィックがアニメーションのカテゴリーに属すると思っているんですよ。ジュアンがこういうイベントがあるんだけど、出てみると言って、手伝ったんです。それが8時間の間で15秒の映像を作るものだったけど、運よく本選に進出して。他の人々にはチャンネルIDや広告業界に携わる方々が3人いました。すごくわくわくしました。
テジュン:優勝発表の時の映像があるけど、マイク壊れるくらい大声を出しました(笑)。
ジョンウ:そこで優勝してジュアンがニューヨークに行ったけど、10都市から来た優勝者たちがまたそこで競合したのです。1位にはコンバースのオフィシャル広告ができる機会が与えられる。そこで1位にはなれなかったけど、かなり楽しめたので良かったと言うんですよ。
ソンファン:1位になれなかったことは別にいいが、上映する時、色が割れてスクリーンに出て、せつなかったって。
ジョンウ:ニューヨークでアニメーション、モーショングラフィック、広告、プロモーションをするスタジオを見学して来たが、それがすごく良い経験だったと、僕たちもいつかはそんな外国系会社と仕事をしたら、と。それで僕らも外国の方で宣伝をたくさんしているんです。意図したことではないけど、そういう経験でジュアンが、うちらの中で英語が上達したし、今回ソンファンもアヌシーに行って来て、コミュニケーションをたくさんしてきたし…英語が必須という話をしながら、できない状態で、今度こそ本当に使わなきゃいけない時が来て、戦闘英語を使っています(笑)。
テジュン:共同で使う電子メールを見れば、この頃英語のメールが多いです。元々そんな人々ではなかったのに(笑)。

KIAFA:今日は時間を作ってくださりありがとうございます。簡単な質問に簡単な応え、思い出し次第おっしゃってください。
Studio Shelterに通帳とは?
ヨンソク:お金が過ぎ去る場所、とどまらずに…。.
KIAFA:アヌシーとは?
テジュン:アヌシー・ソンファン先生。
KIAFA:Vimeoとは?
ソンファン:ソース倉庫?二度メインにアップされたから、これからも、もっと面白いものを提供していきたいです。
テジュン:僕らに最大の宣伝効果をもたらしてくれた。
ジョンウ:そんなんじゃつまんないよ。Vimeoとは「サンキュー」だ。
テジュン:こういうのは?希望マートとは??
KIAFA:希望マート?
テジュン:僕らの学校の前に、元々の仕事部屋の前に「希望マート」という我が家の冷蔵庫があるんですよ。そこで常に、えびせんとコーラとか出して食べて、アイスクリーム2つずつ買って食べてたら10kg太りました。
ヨンソク:ポルトアもあるじゃん。
KIAFA:「ポルトア」は何をするところですか?
ヨンソク:パン屋なんだけど、美しいバイトの子がいます。彼女が働く日には仕事部屋にパンがあふれます(笑)。
KIAFA:やたら買いに行くんですね(笑)。
Shelterにとってギャグとは?
ヨンソク:すごく大事なこと。僕らは何か笑わせられなければ、一週間話せません。
みんな笑わせようと努力しています。アドリブで言います(笑)。
ジョンウ:永遠の宿題と言えます。
ヨンソク:生命です。
ソンファン:生命よし、生命で行こう(笑)。


KIAFA:10秒アニメーションフェスティバルとは?
ジョンウ:町内の遊び場?面白い遊び。
ソンファン:すごく苦労して準備する遊び(笑)。遊ぼうと苦労する遊び
ヨンソク:サッカーをしようとサッカー場建てて、球を作って、芝敷いて…そんな感じ(笑)。2ヶ月準備して2時間遊ぶこと。
テジュン:本当にするとは思わなかったけど、何でこんなことするの?というようなこと (笑)。1回目の時もすごく大変でした。上段で笑わせようと言ったことなのに、死のうと飛びかかる体たらくと言うか。でもやってみると、とても面白くてまたやるようになって。麻薬です。
ヨンソク:テジュンが10秒アニメーションフェスティバルのお父さんなら、僕はお母さんです。僕がたくさん後押ししました(笑)。みんな忙しくて、俺1人でポスターつくって…。実はアイディアが好きで、Shelterでやらなければ学生会でするつもりだったんですよ。
テジュン:11秒アニメーションフェスティバルもできました、他の学校で。こういうのがたくさんできることも良い効果のようです。
ソンファン:僕らが影響を与えたんだから気持ちが良いですね。
KIAFA:After effectとは?
テジュン:アフターエフェクトや、モーションブラーにはノーベル平和賞与えなければならない!
ソンファン:食糧です。僕らが奴隷ですよ(笑)。
KIAFA:Shelterメンバーたちの年齢は?
ジョンウ:27から30までです。(2011年当時)
テジュン:汚れの年でしょ(笑)。

KIAFA:重要な質問を忘れてました。みなさんアニメーションを始めるきっかけは?
ヨンソク:マンガを見るなと、見るたびに父親に殴られてたらここにいなかっただろうに(笑)。
ジョンウ:みんな他の専攻をしていて韓国総合芸術学校アニメーション科に来ました。マンガや、美術みたいなものなど。サンファンだけ中・高校の時から一つの道を歩いて来たのです。今、専門者過程もやってるから、この人は聖骨です。芸術人です(笑)。
KIAFA:みんな彼女がいるって?
ジョンウ:はい。みんなガールフレンドがいるから、そういう点では気を使ってくれます。
ソンファン:福祉システムが充実(笑)。
ジョンウ:仕事と愛とで、敢えて選択するなら愛?
テジュン:誰かが彼女と問題が起これば、すべての業務がとまってしまいます。
ヨンソク:監督の立場では、腹の中が煮え狂うが、関係正常化が一番重要だからです。『PLAY』の時、メンバーの中で一人が恋愛の危機に陥り、その人のために公園までドライブしたり。ソウルの高い所は全て行きました。『PLAY』製作期間がなぜ2ヶ月かというとそのうちの2週間そんなケアをしていたために2ヶ月の内に終わらせることができなかったんです(笑)。

shelter08.jpg
              左からキム・ヨンソク、ヤン・ジョンウ、イ・ソンファン、パク・テジュン

アニメーション界の若い血潮!彗星のように現われたStudio Shelter!!!
10秒アニメーションフェスティバルも大当たり!これからの作品も楽しみです!
ロングランするStudio Shelterになってください。
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