[東京会場]花コリ10回記念振り返りトーク

10回記念イベント
4月22日(土)18:30- 短編プログラム2 上映終了後

“花コリ”の愛称で親しまれ、東京・大阪・名古屋で開催されてきた「花開くコリア・アニメーション」も本年、日本開催10回目の節目を迎えることとなりました。
最初に10回目を迎えた東京会場で、花コリ10回記念イベントをささやかながら開催いたしました。

来年は10周年なのですが、どうしようかと今からオドオドしています。


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<スタッフの紹介>

田中恵美:一回目の「Link into Animated Korea」の時からスタッフをやっております、田中恵美と申します。もともとアニメーションが好きで、韓国のアートが好きで、たまたま韓国のアートアニメーションと出会ってしまって、偶然送り手側の方々と出会い、押しかけるようにこの仕事をやらせていただいて今に至ります。韓国のアニメーションを紹介するということで大変遣り甲斐を感じておりますし、年を追うごとに手ごたえを感じるようになり、継続的に応援して下さる方が増えて来まして、本当にありがたいことだなあと思っております。

三宅敦子:花コリの運営と、短編の字幕の翻訳を担当しています、三宅です。韓国で、花コリの親元のインディ・アニフェストという映画祭を主催している韓国インディペンデント・アニメーション協会で働いていたのですが、日本に帰国してからも日本巡回上映ということで、やることになって、今に至るという感じで、10回も続くという回数意識はなく、準備の時期が来たから準備して、イベントやって、の繰り返しで回を重ねていったら、気づいたら10回目になっていたという感じです。

チェ・ユジン:韓国から来た韓国インディペンデント・アニメーション協会のチェ・ユジンと申します。10年経って、変わったことは何かと言えば、三宅さんが一回目の時に司会をやったことがあるんですが、自分の名前も言えないくらいオドオドしていたのに、こんなに喋れるようになったのは10回やっていたからかなと思いました(笑)。
映画祭というのは作品を作り続けている人がいて、映画祭ができると思うし、映画祭や上映会をやるのにイベントが盛り上がるのは観客の皆さまのおかげだと思います。一年に一回七夕のように作品と皆さまに出会えるのは嬉しいと思います。インディ・アニフェストの作品を上映するというのは他の国でもやったことがあるのですが、実は日本のように10回も続けられたのは、いつも一生懸命手伝ってくれているお2人のおかげだと思います。
韓国インディペンデント・アニメーション協会から感謝の気持ちを込めて、お2人にプレゼントを…。インディ・アニフェストの日本巡回上映会を雨が降っても雪が降っても花が咲いても心を込めて一生懸命やってきてくださったので、感謝の気持ちを感謝杯に込めて、渡したいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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田中:最後にこんなサプライズがあるとは知らなかったのですが;
今、日本と韓国の関係がすごく悪いと言っている人たちがいますが、少なくとも花コリ周りではそういうことは全くなく、むしろ年々盛り上がっていて、仲良くて楽しくてしょうがないと個人的には思っています。韓国のアニメーションをみて楽しかったという気持ちを持って帰っていただいて、ちょっとずつ周りの人に分けてくださったら大変ありがたいなと思っております。それがKIAFAの将来のためにもなると思っております。
もう一人、花コリの大事な方がいらっしゃるので、ご紹介をしたいと思います。名古屋の開催を8年やっているのですが、名古屋会場のスタッフから、参加をされて、長編作品の字幕ですとか、字幕周りのこと、運営周りのことを大変お忙しい中、一生懸命やってくださっている長編字幕翻訳担当の加藤知恵さんをご紹介したいと思います。加藤さんは元々韓国映画に詳しくて韓国映画に関する共訳書を出されました。

 『韓国映画100年史 ~その誕生からグローバル展開まで
  鄭琮樺 著/野崎充彦・加藤知恵 共訳/明石書店/2017年
 気鋭の若手研究者による最新調査&視点を反映した韓国映画通史の決定版を邦訳。


<花開くコリア・アニメーション10回を振り返る>

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第一回目にあたる2008年はイベントの名前が違い、「Link into Animated Korea」としてスタートしました。
この時のゲストはチャン・ヒョンユン監督で、まさかのパスポート忘れで、監督は危うく飛行機に乗り遅れるところでした。
そんなチャン・ヒョンユン監督は現在新作の長編制作中。
キム・ジュン監督は飼い犬のマルとの日常生活をWEBマンガで配信しており、それが『マルの事実/私室』として出版されました。
2008年
チャン・ヒョンユン監督スタジオ「今じゃなきゃだめ」ツイッター
●『마루의 사실 マルの事実/私室』
ツイッター
サイト

第1回Link into Animated Koreaレポ


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2回目も「Link into Animated Korea」で、この時のゲストは、今や映画界でも有名人となってしまったヨン・サンホ監督。豪華俳優陣の出る実写のゾンビ長編映画『新感染ファイナル・エクスプレス(原題:釜山行)』がこの夏(2017年)に日本公開予定、また、この前日談を描く長編アニメ―ションが2017年秋に『ソウル・ステーション パンデミック(原題:ソウル駅)』というタイトルで日本公開予定。
この時、帰りの飛行機が欠航になり、ヨン・サンホ監督だけカプセルホテルに入れて、ユジン氏達は上野で露頭に迷っていたそうです。
2009年
スタジオダダショー

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2010年から、「花開くコリア・アニメーション」という名前に変わり、独特のキャラクター世界を持つホン・ハクスン監督、世界の映画祭で評価を得ている『Dust Kid』『LOVE GAMES』のチョン・ユミ監督。チョン・ユミ監督は韓国のアニメーションについての本も出している横田正夫先生とトークをしました。
ホン・ハクスン監督は現在、スタジオでアニメーションのワークショップをやったり、イラストレーションを制作して活動しています。
2010年
花コリ2010東京レポ


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2009年から大阪会場が始まり、2010年に名古屋会場が始まったことを記念して(?)この年のチラシは各会場、その土地のランドマーク入りになっています。スタッフ以外で全部持っている人はレアかも?!
現地の映画祭「インディ・アニフェスト」2回目からメインイメージを描いてるイ・ジナ氏は、韓国で他の映画祭のポスターをデザインしたり、本の挿絵を描いたりと売れっ子のデザイナーで、実は日本好き(吉本好き)で日本語ぺらぺらなのです。

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2011年は震災があった年で、他のイベントがことごとく中止になっている中、当日も余震が続き、開催が危ぶまれました。
韓国のゲストが来れず急きょKIAFAチェ・ユジン氏に水江未来さんとトークをしていただきました。
前年の2010年に現地の映画祭でリレーアニメプロジェクトが始まり、映画祭で開幕式でボイスオーバー上映をしたこともあり、花コリでもスタッフのコメディアン系知人に、イベント直前に依頼し、ボーイスオーバー上映をしました。
この年から長編アニメーションも上映するようになりました。
2011年
花コリ2011東京レポ
リレーアニメーション「ウサギとカメの物語だといってもわからん!」
韓国作家からの震災復興応援メッセージ

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2012年は5回目にあたり、5回目記念展示として、過去のゲストの現在を知らせる展示を実施しました。
スタジオシェルターのイ・ソンファン監督は韓国で10秒アニメーションフェスティバルをやっており、水江さんとのトークの際に、日本からは応募できないのか?という質問が出て、これをきっかけに10秒アニメーションフェスティバルが国際化しました。日本からも出品できます。10秒なので、出品された作品は、もれなく全て上映されます。

イ・ソンファン監督の新作、You Tubeで配信中。
2012年
花コリ2012東京会場レポート


『CLEANER』イ・ソンファン
ゴミに溢れ環境汚染で滅亡した未来。汚染の元凶である人間をとり除こうとする機械ロボットと生存者を探すさびしいヒーロー「クリーナー」の命がけの血闘。



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2013年、色々な手法でストップモーションアニメーション作品を作るキム・ジンマン監督、
現地のスタジオを見学した水江さんとともに素麺で作品をメイキング画像を見せながら解説。
キム・ジンマン監督は、現在、カエルが出てくる作品を制作中とのことです。
2013年
[東京会場]キム・ジンマン『Noodle Fish』トーク録
[東京会場]花コリ2013大盛況!


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2014年、『はちみつ色のユン』を配給しているオフィスアッシュの伊藤裕美さんと、
短編、長編両方制作経験のあるパク・ジェオク監督をゲストにトーク。
2014年
花コリ2014東京会場レポート パク・ジェオク監督トーク


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2015年、インディ・アニフェスト2014大賞受賞者、ファンボ・セビョル監督と、横田先生とのトーク。
2015年
花コリ2015東京会場レポートファンボ・セビョル監督トーク録
花開くコリア・アニメーション2015東京会場レポート

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2016年、神保町にこの年に新しくオープンした韓国書籍専門カフェ「チェッコリ」にて韓国近代文学小説を原作にしたスタジオ鉛筆で瞑想アン・ジェフン監督の『そばの花、運のいい日、そして春春』についてのプレイベントを実施しました。
前年の2015年に現地の映画祭に、土居伸彰さんに日本プログラムを持ってきていただき映画祭にも参加したので、土居さんセレクションということでプログラムを1つ作っていただき上映しました。
アップリンクでは、その中の『Afternoon Class』のオ・ソロ監督と土居さんがトークをし、
オ・ソロ監督が日本語ぺらぺらだったので、初めて通訳なしでトークを進行しました。

2016年
花コリ2016東京会場オ・ソロ「Afternoon Class」監督 x 土居伸彰氏トーク録


いかがでしたでしょうか、毎年、各会場異なったゲストを韓国からお呼びし、作品について語っていただき、お客様と交流を深めていただく、花コリ。ここまで韓国のインディーズアニメーションを網羅しているイベントは日本では花コリしかないと言っても過言ではないのではないかと思います。
これも良質な作品を作り続ける韓国アニメーション界、そしてそれを楽しみに毎回見に、会場に足を運んでくださるお客様のおかげです!
これからも、韓国アニメーションみるなら花コリだよね!と言っていただけるように、選りすぐりの作品を上映していきたいと思いますので、なにとぞ、よろしくお願いいたします!
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