カン・ヒョニョン「水の記憶」

「水の記憶」カン・ヒョニョン監督にインタビュー
(インディ・アニフェスト公式HPwebdairyより 2007/9/14)

「水の記憶」はLink into Animated Korea2008 AプロUp-to-dateで上映されました。

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インディ・アニフェスト初日、早い時間から律儀に上映館を尋ねてくださったカン・ヒョニョン監督にインタビューです。

Q.初回を見て来られましたね。映画祭に対する全般的な感想を聞いてみたいですね。

A.私の作品を上映できて本当に感謝~、サンキューです~。

Q.作品を見てて、どうやってつくったのか気になる点が多かったです。
まるでリアルタイムで、水の滲む感じが本当に独特でした。

A. 最近、大部分デジタル作業でやるのに、今度の作品ではスタンドカメラで
一枚一枚撮影していきながら作りました。
'ペイント・オン・ガラス'の 感じでしてみたくて始めたけど、
実際に作業をしてみたら油絵の硬い感じが強く感じられました。
残像とか、消えるそんな感じを表現したくて、水彩画を利用したんですけど、
厚い紙や布地を買ってテストをたくさんやってみたんです。
紙の水が流れ出すのをふせぐ板を作って、その上に水彩画色鉛筆、
パステルで絵を描いた後、霧吹きで水をふいてそんな風なイメージを滲むようにしました。
そんな状態でその上に次の絵を描くようになれば、前に描いた絵はもう滲んでしまって
少しだけ残るようになって、新たに描いたとこは少し鮮かに残るようになります。
そんな方法で進めながら撮ったんです~。

Q.描いた絵が水に滲むことを任意に調節しにくくなかったですか?
タイミング調節が大変だったようですが。

A. 初めはそのせいでフィルム(作品は35mmフィルム)をたくさん捨てました。
作品をまた見ると、急いでやるしかなかった部分たちが見えるんですよ。
終わりには調節が可能になったけど、紙に滲んでいる水の量と
霧吹きの水の量に対して感じ取れたんです。

Q.25才の主人公が自分の現在の姿に対して絶えず質問をするのに、私の場合、
その年には学生で社会人に進まなければならないという負担が本当に大きく感じられた
一番心細かった時代だったので覚えています。
確かに本人の悽絶な(?)悩みがとけているものだと考えられますが?

A.作品作り直前に日記を書いていたのを見るようになったし、その瞬間
「あっ!これをアニメーションで作らなくちゃいけない!」と思ったし、それを発展させて作品を作ったんです。
初め企画に入っていった時には先生たちに悪口も言われたんです。
「個人的な話を持ってアニメーションを作ろうとする人はいつもいるが、うまくできる場合はあまりない。
どうして敢えてこんな話で作品を作ろうとするのか?」という話をたくさん聞かされたんです。
それにもかかわらず後で私の作品をまた見るようになった時、
前に書いていた日記を見るように、
その時代 「私がこんな風に考えていたんだなぁ...」と記憶したかったんでしょう。

Q.紙に文で日記を書くことにはそんなに時間がかからないけど、アニメーションを作る事は
本当に多い時間を要するじゃないですか?
それなら私が経験したある部分をアニメーションで作りたいということは、
多くの人生経験の中でそれが本当に重要な(だった)か、忘れたくないと思ったからだと思います。

A.今はアニメーションが大好きだけど、「今まで私がして来たものなどを続けて行くことができるか?」
という気がしました。このような考えをする現在の姿をアニメーションで表現したかったです。

Q.作品を作る時、一番難しいことは頭の中に思ったことを、手にそのまま再現し出すことのようです。
ところが今度の作品の、思ったこととは違うけど、
描く瞬間の感情を意外にもっとこめて出すこともできたようにも思って...
ご自身の作品をまた見て、どうですか?

A.形象自体では実は似たように表現できなかったようです。
あらかじめ描いておいてできない、
継続的に描いて行かなければならない作業だったから、
私が一番楽に描くことができるように進まなければならなかったです。
気に入るようにまともに描き出したものなどもあったけど
うまく撮れなくて飛ばしてしまうしかなかったものなども多かったんです。
ところが滲んで行く感じや情緒的なものなどはある程度満足しています。
計画どおり進行しにくい性格の作業だったから、返って、ある瞬間もっと自由なものがあったようです。
これからはフィルム作業は大変だけど、デジタル作業でも
こんな效果をうまくやりこなすことができるような気がしますね。

Q.ご本人の以前の作品、あるいは今度の作品、そしてこれから作る作品で、
一番重要に思い、必ず盛り込めたらと思うものがあったとしたら?

A.「生きていかなければならないということ」それが一番重要なことのようです^^

監督より質問者の方が言葉がより多かった(?)インタビューに誠実に答えてくださった
カン・ヒョニョン監督に感謝の言葉をお伝えしたいです。

インタビュー:イ・ユンビン
撮影:イ・ヨンジェ
翻訳:ミヤケ印


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■カン・ヒョニョン
韓国映画アカデミー22期生
2003「モンイの歯が抜ける日」(DV/原画、動画、背景、彩色スタッフ)
-PISAF特別賞
-アニメーションセンター大学新作アニメーション選抜

2004「Circle」(DV/color/5'54"/stopmotion)
-映画振興委員会支援作
-サムソンデジタル創作祭本選進出

2004「ギパジョの話」(DV/共同演出)
-仏教マンガ公募展奨励賞

2005「その妖精が生きる方法 Fairy Tale」(DV/color/3'30"/2D,drawing)
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